セミナー参加時に涙した経営者との出会い

この社長との出会いはあるビジネス交流会でした。最初はちょっとした銀行融資の相談・・・でもいざ決算書を見てみると数字は火の車。思わず私が最初に声をかけたことは「社長っ、お身体大丈夫ですか!?」でした。会社というよりも社長の表情が心配で出た言葉でした。そして私は続けます「本当に何か変えたいなら、ぜひこのセミナーに来てください」。社長は「わかりましたなんとか伺います」と力ない返答。セミナー当日、私は本当に来るのかな〜と不安に思いながらもセミナー会場で待っていました。集合時間を5分・・・10分過ぎ「あ〜会社もあと3ヵ月ほどの命か」と決算内容を知っていた私は諦めかけていた時・・・「遅れましたっ」と部屋に入ってこられました。セミナーは経営者の心得と銀行取引を中心にお話をして無事終わり、いよいよ決算書分析と経営相談です。会社の状況を丁寧に説明し、現場で起こっている状態を決算書から分かる範囲でお伝えすると・・・突然社長が涙を流されたんです。私もどん底のチームを何度も率いてきた経験から社長の思いがよく分かりました。もう何をしたらいいか分からない。一緒に動いてくれる人がいない。従業員も動いてくれない。こんな思いが表に現れた結果が「涙」でした。こちらは「社長が本当に変わりたくご縁を感じるなら一緒にやりましょう」とお声かけをしました。社長からは「よろしくお願いします」と力強い返事をいただきました。それから悪戦苦闘の日々が始まります。従業員に全員面談し、業務改善する意図とマインドについて話をし、経営者層の蟠りを取り払い、会議を正常化させ、銀行交渉を行い、不良債権等の対応を一緒に行ってきました。契約当初は営業赤字で4,000万円ほどありましたが、徐々に数字も改善され黒字が見えてきています。ここから私が学んだことは、社長の志がぶれない限り企業は再生するものだなという確信です。はっきり言ってコロナ禍でダメージを負った会社は遅かれ早かれ資金が行き詰まります。契約形態によっては、銀行も潰しにきていることも分かります。だからこそ一緒に泥臭く足元から変えてみませんか?あなたが諦めなければ私が伴走者として一緒にゴールに向かいます。

目次